ニュース速報 JR システム障害

テレビから、全国のJRでシステム障害が起きてクレジットカードなどが使えなくなっている、というニュースが流れてきました。

みなさま、覚えてらっしゃいますか?
去年のゴールデンウィーク初日、上越新幹線が変電所トラブルのために大幅に遅れたニュースを。これを、今、読んでくださっている方の中にも、巻き込まれた方がいらっしゃるかもしれません。

その日、新潟リトミックの会は、朝から、東京からいらっしゃる馬淵明彦先生をお迎えして、見附会場にて、研修会を開くことになっていました。
先生の到着は、長岡駅
リーダーが改札口でお迎えし、赤い軽自動車で、見附に向かうという、いつもの手順で準備を進めていたのです。

先に会場で準備をしていた、その他メンバーたち。ゴールデンウィークだから上京した子供たちが帰って来るよねぇ、もう、新幹線に乗ったかなあ?うちは在来線の旅をするみたいだよ、金髪になってたらどうするよ、なんて、他愛もない話が繰り広げられる中、新幹線が止まっているという知らせが。

長岡駅改札口は、これから乗る予定の人、迎えに来た人で、溢れかえっているらしく、リーダーは、その人混みの中、ひたすら待つしかない状況でした。

馬淵先生は?

新幹線に乗ってしまったようです。
途切れ途切れの情報によると、その便が走り出してからの停電で、進むことも降りることも出来ないとか…。

ピアノを準備し、お弁当も準備し、あとは先生がいらっしゃるのを待っているだけのメンバーたち。
とりあえず、自主練をして、お弁当を食べて、馬淵先生とリーダーを心配します。2人は、動きようがないから、お弁当も食べられないし、トイレにも行けるかどうか…。

やがて、新幹線が動き出したとのニュースが入って来ました。

午後になって見附に到着した馬淵先生は、車の中でお昼を食べ、すぐに、私たちに、研修をしてくださいました。新幹線の中での出来事を語りながら。

なんでも、お隣には、かなり大きな若者が座っていたとか。指定席だから、お互いに動くわけにもいかず、連絡をとるために電話をもって席を離れる度に前を通ることになり、次第に、変な連帯感が生まれた、なんて。

午後になっていたので、何人かのメンバーは帰ってしまっていました。
馬淵先生は「半分しか授業をしていないんだから、午前の分は受け取れないよ」と、断固として全額は受け取らず、特設クラス分の謝礼のみ、お渡しすることになりました。

どんな不測の事態が起きるかわからない。
人命にかかわることでなければ、それも、また、勉強。
新潟リトミックの会に在籍していて、この日に出席することが出来て、ありがたいことだと感じました。

ちなみに、冒頭のその他メンバーの会話の後日談。
金髪で帰って来た子供、いたそうな。在来線で帰って来た子供、乗り過ごして迷っているうちに、止まったはずの新幹線より遅い到着だったそうな。
そして、お昼を食べ損ねたリーダーは、お弁当を2つ持ち帰る事態になったそうな。f:id:nrythmique:20200210085912j:plain

オリンピックイヤー2020の研修会、果たして、どんな不測の事態が起きるのか。
その、不測の事態は、なにか、予想できないほどの幸運をもたらすことになるのです。絶対。