これからはじめる即興演奏
馬淵明彦 杉本明 著
新潟リトミックの会が定例研修会にお呼びしている、馬淵明彦先生のテキストの紹介です。
ピンクの表紙の分厚い本です。
その厚みに圧倒されて「難しそう、めんどくさそう」と思うことなかれ。
Scene1では、げんこつで黒鍵を弾くところから始まります。
いわゆる、クラスター奏法です。
このご時世、クラスターというと悪者呼ばわりされますが、鍵盤ををげんこつや腕で同時に弾くと、あら不思議、不思議そのままの世界へ…そりゃ、悪者だって表現できますが、お姫様だって表現できるのです。
グーで弾くだけ?そろそろ、指で弾きたいわ、という頃に、Scene2です。でも、まだまだ、無理はしません。ドの音のみから始まって、ドとレ、ドとレとミ、と増えていきます。
(ちなみに、何年も前の研修会で、ドの音のみで作曲をするという宿題が出たことがあり、ブログ担当は、はりきって「ぽちことしまねこのワルツ」という曲を作り、1人ご満悦だった記憶があります。閑話休題。)
Scene3は、簡易伴奏です。
同じ動き、同じ音型の伴奏なので、わざわざ楽譜を読まずとも、弾けるものから登場します。ところどころで、主要三和音、主音と導音の説明なども載っています。
Scene4で、主要三和音で伴奏をつける、というタイトルがやってきます。
Scene5の副三和音と借用和音に入る前に、フレール・ジャックや大きな栗の木の下で、など、よく知られた曲ばかり30曲で予備練習をするように構成されているので、ドミソ、ドファラ、シレソ、シファソ以外の和音が出てきても怖くありません。たぶん。
Scene6は、いよいよ、コードネームの登場です。もしかしたら、こちらの方が得意だという方も多いかもしれません。けれど、和音記号を理解した上で、コードネームに入れば、最強の音楽家の出来上がりです、きっと。
最後、Scene7になりました。
ドリア旋法、フリギア旋法、リディア旋法、ミクソリディア旋法、エオリア旋法、ロクリア旋法、五音音階、全音音階。
名前を並べ立てると頭がクラクラするようですが、それぞれの旋法で書かれた音楽は、決して耳慣れないものではなく、むしろ、耳に心地よく、現代の音楽の中にも、頻繁に用いられるものです。
このテキストの仕上げで、それらを使った即興にも挑戦します。
初心者から、保育園幼稚園の先生、ピアノ指導者まで、私たちみんなを即興演奏の達人にするこのテキスト、一家に一冊、いかがですか?
今なら、なんと…✨✨✨
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